3月31日(日)、静岡県立大学にて
エコエデュ主催の汐見稔幸先生講演会
「森でのびゆく こころとからだ」が開催されました。
汐見稔幸先生 汐見先生講演会

お話は、ある思考実験から。

Aは、将来の人類。宇宙船の中で育つ子どもです。
地球の自然環境の知識は、映像で学習します。
暑ければ冷房が、寒ければ暖房がスイッチひとつで入り
環境が自分の感覚に合わせてくれます。
仮定の話ですが、もう宇宙船に近い生活を私たちはしているような・・・

Bは、現代の人類。地球の自然の中で育つ子ども。
自然は、子どもに合わせてはくれません。
子どもが自然の中で、寒さ暑さ、湿度、風、太陽光、日陰・・・etc
いろんな環境に適応して生きるしかありません。

ということは、心身、特に身体が外の自然の変化に柔軟に対応して
いつも快適な状態を維持する、そういう機能が発達していく
ということでもあります。

外の自然と対応する内側の力をヒューマン・ネイチャーと呼び、
子育てとはまさに、ヒューマン・ネイチャーを育てること。
知性や教養の前に、人間の内なる自然を育てることの必要性を
思考実験という形で、わかりやすくお話し下さいました。

このあと豊かに広がるひとつひとつのお話が、すべてこの
ヒューマン・ネイチャーにつながっていき、
普段活動に関わっているスタッフも、深く頷かされました。

自然体験は本当に大切だ、子どもの成長に欠かせない!
と感覚的に感じていたことを、明快に言葉にして頂いたように思います。

汐見先生、本当にありがとうございました。

また、多くの方にご参加いただいたことにも深く感謝いたします。
一部音響に不備があり、聞き苦しかったことなど、お詫び申し上げます。

同時進行の自然あそび体験会にも、多くのご参加ありがとうございました。
あめでもきのぼり

この講演会は、AVEDAアースマンス助成金をいただいて開催しました。
関係者のみなさまにも厚くお礼申しあげます。

エコエデュでは今後も、このような講演会を開催します。
みなさんのご参加をお待ちしております。