一部地域で食中毒を警戒し、「餅つき大会」を規制する動きが出ています。
餅つきに限らず、エコエデュでは食体験を含む教育プログラムを数多く実施しています。
世間の流れとは逆行しますが、
深い学びのために食体験プログラムを続けていく決意を皆様にお伝えします。
 
  
 
“食”は切り口次第で、様々な学びを得ることができますが、
どの視点からも共通して得られる学びは
「関係性への気づき」だと私たちは考えています。
野菜が育つためには、自然からの様々な恵みが必要であることを、農体験から知ることができます。
また、農作業を通して先人の知恵や、四季の行事の大切さ、農家さんの苦労も知ることができます。
捕まえた魚を自分で捌くと、命あるものをいただいていることを実感を伴って知ります。
 
そうして得た食材を食べる体験を通して、
すべての関係が自分と繋がっていることに気づいていくのです。
 
食体験で学んだ関係性の視点の先には、私たちが今生きている社会の関係性への気づきがあります。
人は多くの人、多くのものに支えられて生きています。
その関係性は非常に複雑ですが、「ご飯と自分」と同じように、様々なつながりを自分事として捉え、
その中で「自分はどのように行動したらよいか」を考え決められる人になってほしいと願っています。
 
 
食中毒の対策といたしまして、
今まで通りの手洗い、食器や調理器具の洗浄をさらに徹底し、
アルコールスプレーによる消毒を導入します。
参加者には事前にお申し込みをいただき、参加前には体調確認を確実に行います。
特に、感染性のある病気の疑いがある場合には、欠席をお願いすることもあります。
規制の動きのあるイベントのように、不特定多数の方が調理に関わることはありません。
これらハード・ソフト両面から、リスクをできる限り下げる努力をしてまいります。
 
とは言いましても、ひとたび事故が起これば、
このような体験の場を継続することはできなくなります。
参加者ご本人の体調不良、またはご家族に感染性の体調不良がある場合は、
欠席のご判断をお願いいたします。
私たち主催者と参加者の皆さまとが手を取り合って、
この豊かな体験を通じた学びの場を持続させていけたら幸いです。
 
ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
2017年1月