12月24日、里山は冷たい雨。
「どうしても火をおこしたい」
悪天候をものともしない一言から冬の里山BASEが始まりました。

最初は2、3人で始まった火おこし。
湿った杉の枝を前に苦戦する姿を見て、一人、また一人と輪が広がります。

「マッチ、使ったことない」
「大丈夫、こう持って……シュッてやるんだよ」
教え合う声が響きますが、火はつきません。
「あぁ、また消えた!」「マッチ、あと少ししかないよ」
焦りが募る中、子どもたちの目が変わりました。

「もっと奥の、濡れてない枝を探そう!」
「木の皮を薄くして、手で温めて乾かそうよ」

誰かに言われたわけじゃない。自分たちで考え、必死に工夫を凝らします。
そして、ついに最後の一本。
「がんばれ」「いけるよ!」
全員の視線が手元に集まり、祈るような沈黙が流れます。……シュッ。

小さな炎が揺れましたが、濡れた薪を燃やすことはできませんでした。
けれど、思い通りにいかない自然を前に、
仲間と知恵を絞り、最後まで諦めなかった、
その気持ちは一人一人の心に残ったと思います。
(なっちゃん)




