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【報告】10月:〇〇ハウス・アクアリウムをつくりたい!「どうしたらできる?」の探究

探Q!adventureでは、子どもたちが里山での遊びを通して、「なぜ?」「おもしろい!」「できた!」「うまくいかなかった!」「どうしたらできる?」を自ら見つけ、考え、挑戦する探究プログラムです。

水曜チームは「みんなが山で1度はやってみたいことってなに?」の問いかけからスタート!

「ツリーハウス!」「アクアリウムをつくりたい!」――子どもたちの胸の奥から、わくわくする声があがりました。

9月中旬、さっそく興味のある子同士が集まって作戦会議を開きました。

「ツリーハウス」チームはまず、自分の描くイメージを仲間と共有します。

「アクアリウム」って一体どうするの??どんな生き物をどのくらいの数入れたいのかみんなで相談しながら図を描いてイメージを共有。

みんなのイメージをカタチにするためにはどうしたらいい?それぞれ、設計図を作ることに!

「ツリーハウス」描いてみると、木の上ではなく木の横に建てる“〇〇ハウス”という新しい発想に!名前は後々決めるそうです。

「アクアリウム」チームは「10種類の生き物を水槽に入れる!」という目標を立てました。

 

目標が決まると、次は「どうしたらできるか!?」

「〇〇ハウス」チームは3月までの予定をガッツリ計画し、10月は材料集めに設定。

土と枝で模型を作ってイメージを固め、材料集めの具体的な目標をみんなで共有し材料を探しに出かけます。すると、現地では他のチームメンバーも材料集めに参加してくれました。

活動の終わり「ふりかえり」ではその日の進捗を確認し、10月の目標がクリアできそうか自分たちでチェックします。予定表通りに進むのでしょうか?!

三月の完成が楽しみです。

一方、「アクアリウム」チームは水槽を用意し、生き物の種類や健康状態を確認していくようにしました。

「これと一緒に入れて大丈夫?」「食べられちゃうんじゃないの?」仲間と相談しながら観察を続けます。

ところが!

数日経ち、水槽の中から飛び出して死んでしまった魚がいました。

「もっと魚たちがかくれられる場所が必要」「吉田川に近い環境をつくってあげないと」 失敗も次への学びに変わっていきます。

現在水槽は4つに増え、それぞれ生き物の種類や大きさによって分けられています。10月最終日には保護者の方々を前に子どもたちが水槽の生き物の紹介をすることができました。

さてこれから冬が始まります。水槽の生き物たちとどのように向き合っていくのか次の探究が始まります!

 

【探Q!adventure】水曜日 体験受付中!

里山で夢中になって仲間と探究する達成感から、思考力や変化への対応力を育みます。

 

【報告】ひよっこ ~自分で考えた!~

1才10ヶ月になるMくんは好奇心旺盛!

これやりたい!あれやりたい!が目白押し!
その気持ち、最高!!

あさはた緑地はよく遊びに来るらしく
勝手知ったる場所

でも今回活動した場所は来たことがない
こんな場所があったのか!!とMくん
でも、怖がる訳でもなくどんどん進む!

ママが始めた植物の色遊びに、ボクもやるよ!とトライ
見事きれいな色が出た

元々水遊びが好きなMくん
でもいつもは蛇口をひねって水を出す遊び

今日は目の前に川!

まずはしゃがみ込んで川との距離を確認

葉っぱを流して遊ぶ

でもやっぱり水に触れたい!!
な気持ちがムクムクと...

でも手を突っ込んだら落ちちゃうしなぁ

と自分で考えたのが、身体を柵に預ける体制
これで落ちずに手を思いっきり川につけられる!

この方法を自分で編み出したおかげで
思う存分川遊びを楽しめたMくん
その集中力!素晴らしかった!

子どもたちはこうやって
自分で挑戦、そこから学び、自分のものにしていくね

その経験が一番尊い

【報告】ひよっこ ~じっと観察~

10ヶ月になるKくん

お話する人や興味があるものを
じーっと大きな目で見つめる

その目で感じ取るぞ!という意思が感じられた

お散歩中
小さな葉っぱやお花、虫たちと「初めまして」

これは触れる、と自分で感じたものは
すっと手がでる

でも「なんか怖い!」と感じたものは
手を出さず、身体が拒否をする

『これは自分にとって嫌なもの』
ということが感覚的にわかっているね

そして、川遊び
川で遊ぶのは始めてのKくん
ここでも川をじっと観察

小さな桶に川の水を汲んだら
怖がらずにそこに手を入れ
パシャパシャと水を感じていた

それが楽しかったようで、葉っぱを浮かばせたらそれに興味を示し
身体中がびしょびしょになるまで集中して遊んだ

まっすぐに対象物と向きあって、じっと観察して、
自分の中で「これだ!」と思ったら突き進むKくん
そしてそれを受け入れ、温かい目で見守りサポートするパパとママ

こうやっていろんな挑戦を重ね、
Kくんの知識や出来ることがどんどん増えていくんだね!

【探Q!adventure】9月:台風の後の里山はどうなっているだろうか?変化を楽しむ!

・できた!・うまくいかなかった!をみつけて探究します。

夏休みが明け、久しぶりに集まると、夏をたっぷり楽しんだ様子の肌の焼け具合!

水曜チームも金曜チームも夏休み前は川での活動が多く、水曜チームは狙っていたモクズガニの捕獲、金曜チームは魚を獲って食べるところまでみんなで行うことができました。

  

さて9月の最初、台風でadventureの活動が中止になってしまいました。その次の週、「台風の後の里山はどうなっているのだろう?」というハテナにみんなで色々予想を出し山に確かめに行きました。

「川の水は増水しているんじゃない?」「川の生き物はみんな流されているんじゃない?」「山は地面がドロドロだろうね」「木の枝や葉っぱがたくさん落ちていると思う!」など予想をもって里山に出てみると、川や山の様子・景色がいつもと少し違いました。田んぼをみると倒れているイネの部分が巨人の足跡のようです。「UFOの仕業?」「動物?」「風で倒れたんじゃない?」「倒れたイネはもう食べられないのかな」色々疑問が出てきます。

 

川を見ると「あれ!草が倒れて見通しがよくなってる!」「魚がたくさんいた場所の砂地の形が変わっていて魚がいない!」「栗の木はないのに栗発見!」

  

  

台風から5日ほど経っていたので「増水はしていないね」「水は思ったよりきれい」などの発見もありました。こどもたちは台風のあとのいつもと違う里山の景色や様子を見て、少しわくわくしているようにも見えました。振り返りでは発見した出来事に対して新たな予想や意見が飛び交っていました。

 

変化が多いからこそ、ハテナや発見を楽しめる里山での探Q!はわくわくします!

探Q!adventure水曜日 体験受付実施中!

 

エコエデュ常勤職員募集

事業企画・運営の司令塔として、あなたの力を発揮しませんか

正解のない時代を、生きる力を育むために。
未来の環境教育を切り拓いていく意志をもった方を
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【エコエデュが大切にしていること】

私たちは、自然の中での教育を通じて
失敗や変化の中から、自分の答えを
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正解が与えられるのを待つのではなく
自分自身の答えを求め続ける人々を育てることで

環境問題のように途方もない課題に対しても
笑顔で挑戦し続ける社会を創るのが私たちの仕事です。

 

【募集内容】

〇 募集人員 : 若干名
〇 雇用形態 : 常勤職員
〇 勤務地  : 静岡市駿河区谷田(当NPO法人事務所)及び周辺

〇 勤務時間 : 8:30~20:00の間のシフト制
〇 雇用期間 : 2025年9月1日~(応相談)

〇 応募資格 : 
・自然体験や環境教育への関心と高い志があること。
・宿泊を伴うプログラムや土日夏休みなど一般的な休日に開催するプログラムに従事できること。
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・普通運転免許を有すること。
・PC操作(書面作成・簡単な表計算・情報共有・SNS投稿等)を確実にこなせること。

〇 業務内容 : 
・自然体験による教育プログラムの企画、準備、実施
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〇 求める人物像:
・物事を前向きに捉え、チャレンジを楽しめる方
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〈 待遇 〉 

〇 給 与  : 
  20~30万円/月(経験、能力を考慮して決定)
  ※業績によって賞与あり
〇 社会保険 : 雇用保険・健康保険・厚生年金 加入
〇 諸手当  : 通勤手当あり 他 出張旅費など(規定による)

〇 休日・休暇: 
  週休二日制、年末年始休暇あり
  6ヶ月経過後の年次有給休暇日数:10日
  ※繁忙期には休日出勤あり


〈応募にあたって〉

〇 応募期間 : 採用者が決まり次第、締め切ります。

〇 応募方法 : 
必要書類を下記へ郵送またはメールにてお送りください。
書類審査の後、面接と必要な場合は実地テストを行います。 

※必要書類 :
 (1)履歴書(写真添付)
 (2)職務経歴書
 ※以下については、具体的なキャリアを記載してください。
 ・自然に関係する業務・教育に関連する業務経験
 ・当法人の業務に関係すると思われる経歴や資格
 (3)応募の動機 A4 1枚まで ※形式自由


〈問い合わせ・応募先〉

〇 認定NPO法人しずおか環境教育研究会(通称:エコエデュ)
〒422-8002 静岡県静岡市駿河区谷田1170-2
TEL : 054-263-2866(平日9:00〜18:00) FAX : 054-263-2867
〇 担当:鈴木
suzuki★ecoedu.or.jp(★を@に変えてお送りください)

【里山BASE】「なんだろう?」から始まる、里山の小さな大冒険【報告】

山道を歩いていると、子どもたちが立ち止まり、何やら話しています。

いったい何があったんだ?

「何か道になってない?」「どこにつながってるのかな?」

  

笹竹が生い茂る中に、イノシシやシカのような小さい動物が通ったような細~い道!

笹竹でできたトンネルの先に目を凝らすと、向こう側は明るくなっていて、何かありそう?!

「なにがあるんだろう?」

スタッフが先頭を歩き、子どもたちもおそるおそる、笹竹のトンネルの中を進みます。

「こっちにも道がある!」「クモの巣だらけだ」「どこに繋がってるの?」

ワクワクとドキドキが入り混じりながら、歩いていると、出口が見えてきた!

「あともうちょっとだ!」

トンネルを抜けると、ポカンと静かな空間が、少し先には紅葉の木が数本生えている、、なんだここは?

 

 

「そよかぜが気持ちいいな」「ここの木、こんな登り方もできるよ!」

 

この広場なんて名前にしようか?!

「そよ風が気持ちいから、そよ風の森は?」

「いろんな葉っぱが落ちてるから、四季の森なんてどう?」

それぞれ自分がつけた名前に思い入れがあり、決まりません。

「また違う季節に来て、名前を決めよう!」

みんなのちょっとした寄り道が秘密の場所をハッケンする大冒険になった。

なんだろう?どうなっているんだろう?少し見てみる?

そんなちょっとしたハテナとチャレンジが、新しい何かを見つけるきっかけになる。

里山BASEにはこんな小さなチャレンジがたくさんある。

その積み重ねが人生のBASEをつくるんだ。

これからもチャレンジしてみよう!あの時の道や広場を見つけた時のように。

【探Q!キャンプ】④ウナギをさばいてみよう!【報告】

いよいよウナギをさばいてみよう!

ちかりんがウナギをさばいてお手本を見せます。

「まだ動いている」「かわいそう」

「いつも食べているサカナやお肉はどうなっている?」

「切ってある」

誰かがこうやってさばいてくれているんだね。

 

ウナギの頭を切るとようやく体は動かなくなった。

けど、切り口でぴくぴくと動いているものがある。

「なんだろう?」じっと観察。

赤黒くて規則的に動いている。

「心臓だ!まだ動いてる!」

ウナギの命はなかなか尽きない。

 

今度は自分たちでさばこう。それぞれ親子で協力しながらウナギをさばいていく。

「どこをどう切ったらうまくさばけるかな?」

「なんでヌルヌルするんだろう?」

「どうやったらうまくいくかな?」

「ウナギ職人さんはどうやってやってるんだ?」

ハテナ?は探究の種!いっぱい見つけよう。

包丁をウナギの体に入れると、ウナギの体がぎゅっと固くなる!

切られながらも動いている!

すごい生命力だ!

 

さばいた後にウナギをかば焼きに!ウナ丼完成!

 

 

 

いただきます!皮は少し固いけど、おいしい!

 

この2日間はどうだったかな?みんなへインタビュータイム!

「ウナギが食べているエサの魚も、エビとか小さい魚を食べている」

「それ知ってる!食物ピラミッドだよ」

「ウナギを食べる生き物は何か?」「人間だよ!」

「他にもウナギを食べる生き物がいるのかなぁ?」と新しいハテナが生まれました。

 

昨日食べたものを振り返りつつ、、、いのちってなんだろう?と問いかけると。

「いのちを感じるってどういうこと?」と子どもがぽつり。

「昨日つかまえた魚は水から出したら、ぐったりしたけど、ウナギはどうだった?」

「ずっと動いていた!」

 

小さな探究のサイクルが回り始めました、これからどんな探究に出会うのか。

『ハテナ?』や『ハッケン!』は金銀よりも輝く財宝!

探Qの冒険に終わりはありません。

次の探Qの冒険に出かけるのはキミだ! ~Fin~

【里山BASE】一人ではできない、みんなでできた!【報告】

「俺、竹切る!」「俺も!」

元気な声が響き、のこぎりを手にしたい子どもたちが次々と集まってきました。

しかし、「どれを切ろうか?」と尋ねると、さっきまでの勢いはどこへやら。

 

「竹、切ったことある?」と聞くと、ほとんどの子が首を横に振ります。

そんな中、「ある!」と答えた子が一人。

彼がお手本となって、ギコギコと力強くのこぎりを動かし始めました。周りの子たちは真剣な眼差しで見つめます。

 

「ちょっと竹を押さえて!」

切っている子の声に、数人が駆け寄って竹をしっかりと支えます。ようやく竹が切り終わると、いよいよ初めての子の番です。

「思ってたより切れない…」

見てるだけだと簡単そうに見えても、いざ自分でやってみると、なかなか思うように進みません。

 

それでも、先ほどまで竹を切っていた子が「がんばれー、切れてるよー!」と温かい声をかけながら、竹を押さえて応援してくれます。

 

ついに自分の力で竹を切り終えると、その子は次の子にのこぎりを渡し、今度は自分が教える側に回りました。

「もっとこうやった方がいいよ!」

と、コツを教え始めます。

こうして「教え、教えられる」の連鎖が生まれ、時間はかかったけれど、全員が自分の手で竹を切ることができました。

切り終えた竹を手に、「ハイ、ポーズ!」

仲間と協力して成し遂げた初めての挑戦、やり遂げた達成が満ち溢れています。