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【報告】里山BASE in spring〜変化の深まり

ツルの輪を使った輪投げが始まった。

最初は桜の木の枝に入ったら何点とか、子どもが手に持っている枝に入ったら何点とか。

 

それが一段落すると、1人が棒を地面に差し始めた。

長い棒だったり短い棒だったり。
遠かったり近かったり。

すると今度はここで輪投げが始まった。

 

途中から
「目をつぶって❗️」
なんてルールも飛び出したり。

 

そのうち1人が輪っかを持って木に登り始めた。
木の上でその輪っかを枝に掛けている。
どうも向きを気にしているよう。

3つの輪を同じ向きに丁寧に掛け終わると、
木を降りて短い枝を拾い始めた。

そして、先ほどの輪っかに向かって投げた‼︎

「なかなか入らないなあ」。

棒に入れる輪投げから、輪に入れる的当て❓へ。

子どもたちの間でどんどん変化する遊び。

変化しているのは子ども自身であり、
その日集まった子どもたちの関係性。

その変化の深まりが遊びの変化という形に現れる。

【報告】里山BASE in winter~視野がひろがる、思考もひろがる

里山BASEでは、

①自分で決めるべし
②他の友達のことも考えるべし
③考えてチャレンジするべし
の3ヶ条のもと、自然にあるもので1日めいっぱい遊びます

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クリスマスイブの日。

松ぼっくりのクリスマスツリーを作りたかった女の子。

でも飾りが見つからない。

スタッフが一緒に木の実や葉っぱを探したが、なかなか見つけられない。

「何か見える!」草むらの下をのぞき込んで呼びかけた。

女の子ものぞき込むと、

「赤い実がある!」

「こっちにも、いっぱいあるよ。」

「これも、飾りにつかえそう」

それから女の子は、色とりどりの木の実や花、葉っぱや蔓も、どんどん見つけた!

「もぐって下を見たり、横を見たり、見上げたり。いろいろな方向を見るとたくさん見つかるね」。

視野をひろげてみてみると

あんなものやこんなものに気付くことができる。

それがきっかけで、ものの見方が変わったり、新しい可能性を生み出したり。

視野がひろがると思考もひろがる。

ただそこにあったものが、素敵な素材になるんだってことにも。

カラフルじゃなくても、飾りになるタカラはたくさんあることも。

大満足の“独創的な松ぼっくりツリー”の完成です♪

【報告】里山BASE in winter 初の『土器工房』出現!!~なかまと試行錯誤するチカラ~

☃里山BASEでは、
①自分で決めるべし
②他の友達のことも考えるべし
③考えてチャレンジするべし
の3ヶ条のもと、自然にあるもので1日めいっぱい遊びます☃

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夏の経験から青空広場での粘土取りに期待を膨らませて行ったこどもたち。

粘土の採掘場所に行ってみると、乾燥していて硬い。

「水があったらいいよ。」「ここを掘ると柔らかい!」「よく練るといいかも!」

など、みんなで試行錯誤して、だんだんと形作られるところまできた。

 

すると、初参加の5年生が「これ焼けたらいいね」。

それを聞いた経験者の3年生は

「そうだ、火を起こしたらできるじゃん。やったことあるよ。網の上に乗せて焼くんだよ」。

「やろうやろう!!」

他のみんなも加わってきた!

さあ、点火だ!みんなが集まってきて、ドキドキしながら火を囲む。

俄然やる気が出て、さらに夢中になって作品を作り出す。

鳥やハートや葉っぱの形のはし置き、

コップのようなものは大地の器と名付けられた。

 

「もういいかな?」「このくらいでひっくり返そう。」焼き加減を吟味し、

冷まし方も石の上に置くのがいいのか、地面の上のほうがいいかなど、

出来栄えをよくしよう!とやってみたり相談したりして

考えながらチャレンジしていた。

初の焼き上がり作品はこちら!世界にひとつ、お宝の完成です♪

さあ、粘土をこねて焼いて土器になったら、触り心地・重さ・硬さ・におい・温度はどう変化したのでしょう?体験したこどもたちは知っています!    

【報告】1月里山adventure~自分のイメージを仲間と共にかたちにする~

「村をつくるのはどう?」

2024年をひみつ基地づくりで終えた水曜メンバーは、
年明けは基地の解体からスタート。

みんなで協力してきれいに解体!
そして基地づくりに自信がついたメンバーから新たな提案が!

 

 

「いいね!」「それぞれペアになって家を作ろうよ」と“むらづくり”スタート。初めはペアで、ある程度形になってくると、今度は「自分の家を作ろうかな」とペアとわかれて各々活動が始まります。

 

するとそれぞれの役割が出てきました。「ふゆいちご屋さん」「けいさつ」「リラックス屋」「カフェ」「石屋」「貯金箱屋さん」などなど、、、

 

むら全体を見ながら、むらにいま必要なものはなにか?自分なりに考えてそれぞれが自分の役割を見つけます。またそれぞれのお家におじゃまするのに“通貨”(葉っぱ)のルールもできました。

「特産品は?」「むらのなまえは?」まだまだ考えることが沢山!

仲間のことを観察しながら、もっと“いい村”にするには何が必要だろう、 とひとり一人考えます。

これがあったら面白いな、楽しいかな、自分の寝床も作って招待したいな、自分の思いをかたちにします。

ひとりではむずかしい時は仲間を頼って、頼られて、だんだん村になってきました。

【報告】1/11(土)‐13(月祝)WAFAアドバンスレベル

エコエデュの環境教育のフィールドはまさにウィルダネス!
ウィルダネスとは、すぐに専門的な医療処置を受けられない状況のこと。

市街地にほど近い里山と言えど、緊急時の救助が市街地に比べて遅れることが予想されます。
また災害時には救急車も出動できず、傷病者の数も複数にのぼることでしょう。

そんな事態に陥った際、自分には何かできるのか?!

 

今回は、1月11日から13日に
WⅯA(ウィルダネス・メディカル・アソシエイツ・ジャパン)のインストラクター、“がめら”こと吉沢さんと”だいちゃん”こと高橋さんのお二人を講師に迎え、
目の前の傷病者に対しての対応の優先順位や判断の基準、さらに実際の処置の方法を学ぶことができました。

 

 

野外災害救急法は特定の環境でないと発揮できない画一的なものではなく、
複雑な状況下にあっても、シンプルな分析的思考によって医師でなくても
ある程度の処置や判断が行えるようになるという画期的な手法。

3日間の講習のみでは、まだまだ適切な判断と対応はできる言えませんが、
一刻を争う事態に陥った際、何か出来ると出来ないの差は大きい!

 

 

今回は当会の多くのスタッフがこの野外災害救急法を受講し、
実際の活動時を想定しながらスキルアップができたことで、
エコエデュの活動がより安心できるものとなると感じました。

2024年度地球環境基金助成活動

🎍新年のご挨拶🎍

 
新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は、格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
昨年は、新たなプログラム『探Q!キャンプ』の立ち上げなど、
挑戦的な一年となりました。
 
元気いっぱいの子どもたちの笑顔と、
澄んだ冬の空気の中で響き渡る歓声は、
私たちにとってもかけがえのない喜びです。
本年も、里山の豊かな自然を舞台に、
子どもたち(保護者・大人・私たち)が自ら学び、
成長できるような場を創出していきます。
 
これまでのプログラムに磨きをかけて、
それぞれの探究心を育んでいきたいと考えています。
皆様からの温かいご支援に心から感謝し、
今後とも変わらぬご声援を賜りますよう、
どうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年1月6日
認定NPO法人しずおか環境教育研究会
理事長 東山浩子

【お知らせ】年末年始のお休みについて

エコエデュ事務所の冬期休所日のお知らせです。

12月28日(土)~1月5日(日)まで、お休みとさせていただきます。

郵送・Eメールや留守番電話などでご連絡いただいたものについては、
1月6日(月)以降のご返答となることをご承知おきください。

今年も皆さまにご支援をいただきながら、
無事に年の瀬を迎えることができましたこと、心より御礼申し上げます。

どうぞ、よいお年をお迎えください。

【里山づくりプロジェクト】草刈機講習を行いました。


エコエデュでは、子どもたちの遊び場となる里山を守るための「里山づくりプロジェクト」を、毎月第2水曜日に実施しています。

12月は特別編として草刈機の講習を行いました。

講師は株式会社森ラボ 代表の鈴木さんです。

まず説明書と機材を見ながら森さんの丁寧な解説を聞きます。
刃の取り外し方、設置の仕方、ガソリンのことやエンジンのかけ方の注意点などなど。

ほとんどの刃は使い捨てだそう。
使い捨てではないタイプは自分で研ぐ必要があり、なかなか手がかかります。


こんな大きな金属が使い捨てなんて…何か別の用途に活用できないのかな…
もったいない精神旺盛な受講者たちです。

 

 

実際使ってみると、なかなか操作が難しい。。。
エコエデュ事務所の庭で操作を体験してから
いよいよ里山の草刈りへ!

草刈機は肩にかけて手は添えるだけでいいのですが
重さとエンジンの振動でついつい力んでしまって
コントロールが難しい!

しかし、実家の山整備で使い慣れているMさんは
すいすい〜と上手刈り取った草をまとめていました。
やはり使えば使うほど上達するんですね。

みんな草刈機1年生ながら
整備作業もがんばりました。

今日の学びを活かして
みなさんそれぞれ草刈機の腕前をあげていきましょう♪

*里山づくりプロジェクトは、静岡県グリーンバンクの「緑の募金事業」の
 助成を受けて実施しています