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【報告】里山BASE in summer 何を作っているのでしょうか?Part①

長――い竹を発見!

最初に切った1本をガイドにして、

なぜか、同じ寸法に切り始めた。
「ここを切ればいいね」

何度も参加しているお兄さんのノコギリさばきがうまいこと!

たくさんの竹が揃いました。
これを並べて…何を作るの?

ツルやひもで結び始めたぞ。
イカダかな?

片方はぐるっと束にして結んだ。
もう片方は、一本ずつ上下上下と紐を通して結んだ。
持ち上げると…あれ?竹が抜けちゃう!
一本ずつ通したほうが丈夫だね、と気づいた子どもたち。
「もう一回やりなおし!」

ようやく完成?なんだろう?
と思ったら、みんなでエッサホイサ!
桜の木のほうへ運び始めたよ。

いったい、何が始まるのか?!

すぐに出来ちゃわないから、おもしろい。
簡単じゃないから、おもしろい。
仲間がいるから、できることがある。

【報告】里山BASE in summer 「憧れ」=「目標」~あの子みたいに登りたい~

スタッフが高い木の上から「ヤッホー!」

すると、1人が登り始めました。
ここまで登れた!

「私も登りたい!」
「ここに足をかけるといいよ」と教えます。
でも、
「登れない~」

残念。今はまだ登れないんだね。

すると、1人の男の子がやってきて、するするっと登っていきました。
さっき女の子が到達したところから、さらに隣の枝に移ろうとしています。

こっちからか、いやこっちに足をかけたほうがいいか…
聞こえないけど、手足を置く場所やルートを考えながら、模索しているのがわかります。

隣の枝に移ると、さらに上へ!

「すごい!」
見ていた子どもたちから、思わず拍手が上がりました。

「私も登ってみる!」
また違う子が登り始めました。

どんどん上へ、上へ
さっき男の子が行った枝まで挑戦です。

「やった!登れた!」

すると、最初に登った子がもう一回登り始めました。
きっともっと高くまで登りたくなったのでしょう。

あ!前の子とは違うルートを探している!
違うルートを辿って、さらに上へ!

「ここまで登れた!」

その笑顔は自信に満ちていました。

仲間との遊びの中で、
いつのまにか、目標ができている。
いつのまにか、さっきの自分より成長している。
それが、里山BASE。

【報告】里山BASE in summer なんでも話し合う

里山BASEでは、自分たちで一日のスケジュールを決めます。
今日やりたいことを出し合って、さあどこへ行ったらいいか?

「司会やりたい人?」
「はい」「はい」…4人が手を挙げました。

誰がやる?

「ジャンケン!」「ジャンケンはよくないよ」
「どういう人がやったらいいか?」
「みんなに決めてもらおうよ」

スタッフ、心の中で「え?そこから?」

「じゃあ一人ずつ、どんな司会をするか、プレゼン!」
「それを聞いて、誰がいいか、手を挙げて!」
決め方も子どもたちで決めます。

「ぼくは、多数決じゃなくて、みんながやりたいことをやれるように、意見をまとめます」
「ぼくは、みんなの意見を聞いて、やりたいことができる場所を決められるようにします」

なかなかしっかりした意見をもっています。

「●●くんがいい人~?」
「はーい」

ここは多数決で、2人の司会者が選ばれました。
さあ、ようやく、今日はどこへ行くのかの話し合いが始まります。

ちゃんとマニフェストを守り、最後まで少数派の意見を聞いて、
全員が「そうしよう!」と納得できる話し合いになりました。

【報告】里山BASE in summer 約束には理由がある

里山BASEには3つの約束があって、
毎日朝の会で確認します。

1.笛の合図で集合!
「なぜ?」とスタッフが尋ねると、
「笛が鳴ったときには、大事な話があるんだよ」
「次の場所に行くかもしれないよ」
そうだね、だから、笛が鳴ったら集まるんだよね。

2.遊ぶときはスタッフの近くで遊ぶ!
「なぜ?」
「だってね、迷子になっちゃうよ」
「ケガをしたり助けてほしいときに、スタッフがいないと助けてもらえない」
この2つはいつも子どもたちから出る言葉です。
ここで、毎日のように来ている子が付け加えました。
「遠くにいたら、笛の音が聞こえないかもしれないよ!」
そうだ、そうだ。スタッフもハッとしました。

3.具合が悪くなったりケガをしたら、スタッフに言う!
「なぜ?」
「スタッフは救急箱みたいなのを持ってるじゃん」
「早く言わないと、もっと悪くなっちゃうかもしれないよ」

うんうん、みんなちゃ~んと、約束の理由がわかっているんだね。
よかった、よかった。
約束を守って、一日楽しく遊ぼうね。

【報告】里山BASE in summer あるもので遊ぶチカラ~ただの竹の筒が…~

今日は竹林でこんな筒を発見しました。

これを持って、いざ川へ!
さて、これをどんなふうに使うのでしょうか?

手始めに、

水中望遠鏡です。
川の中が丸見えです!

そして、石を積んで滝に設置すると…

水のトンネルか?水路か?
手洗い処か?

岸にあがって、竹の棒でたたいてみると…

音がする!

今度は横に寝かせて…

音が違う!

そろそろ、川も終わりの時間に…
「おーい!みんな~、終わりだよ~!」

最後はメガホンになりました。

里山には「こうやって使う」と決まっているものはありません。
自分の働きかけ次第で、ただの●●が価値あるものに変化します。
新しい価値を創造する力が必要とされる時代になりました。
生き抜く力を、ここ里山で育てます。

【報告】里山BASE in summer あるもので遊ぶチカラ~みんなの新しい遊びが誕生!~

「おーい!俺に松ぼっくり当ててみな!」

「よ~し!それ~!」

「この松ぼっくりはトゲトゲがあるから、当たると痛いよ!」とスタッフ。
すると、ガードマン、登場!

みんなが次々に松ぼっくりを投げます。
ガードマンがキャッチ!
“殿”を守ります。

「次はぼくが登るよ」

“殿”の交代です。
新しいガードマンも来ました。
くるくると役割が代わっていきます。

松の木、松ぼっくり、たも網
たったこれだけで、みんなで楽しめる遊びが生まれました。

ただ…、当たると本当に痛いので、
本気で狙わないでね。

【報告】里山BASE in summer どの葉っぱが速い? ~遊びから気づきへ~

この葉っぱと、この葉っぱ、どっちが速く流れるか?!

よ~いドン!

あれ~?大きいほうがうまく浮くと思ったんだけど、
負けちゃった!

「じゃあ今度は小さい葉っぱで」
「3つに分かれた葉っぱがいいんだよ」

3つに分かれた2種類の葉っぱで対決!

よ~いドン!
行け!行け!

「やった!勝った!」
「小さい葉っぱでも負けちゃった…」

「じゃあ、川のこっち側の方に流してみようかな」

「だって、石があるところでザブンって流れが速くなるから」
やってみよう!

「う~ん、沈んじゃった!」

なかなか思うようにいかなかったけれど、
試行錯誤の末の笑顔は格別!
「大きい葉っぱより小さい葉っぱのほうが、うまく浮いて速く流れるってわかったよ!」

何度も何度も、考えて繰り返すからこそ気づくことがあります。
遊びが好奇心を引き出し、思考をも動かす!
里山BASEは、遊びの原動力が充満しています。

【報告】里山BASE in summer あるもので遊ぶチカラ!~枝と草がへんし~ん!~

大学生スタッフが何やら作り始めました。
「何やっているの~?」

「枝に草を結びつけて何かできないかな~?」
「私もやってみる!」

こうやって、長い草を結んで…

なかなかうまく結べないね。
どうしたらいいかなぁ?

「ちょっとここ持ってて」
「こうやって~、2本一緒に結んだらやりやすい」
「すぐに切れちゃう」
「ねじったら強くなるんじゃない?」

どうしたらいいか、いろいろ、いろいろ考えてやってみて…

できた!

「バトミントンのラケットだよ」
「羽になるものを探しに行こう!」

ここにあるもの
枝と 草と 
そして 知恵と 友達

【報告】里山BASE in summer 伝える力~子どもから子どもへ~

里山BASEで使っていい道具の一つがノコギリ。
ノコギリを使う時には3つの約束があるんだよ。

①押さえるほうの手に軍手をつける
②振り回さない
③終わったらサヤに入れる

お!しっかり守れているね。

「次はぼくやりたい」
すると、使い終わった子が言います。
「3つの約束、言って」
「えーっと、振り回さない~、それから…」
「ちゃんと言えないと使えないよ」

言えなかった時にはヒントを出したり、教えてたりしてくれます。

次の子も約束を守って使います。
でも一人で切っていると、枝がグラグラ…
スタッフが「切りにくそうだね」と言うと、
「ぼくこっち持つよ」
「わたしはこっち押さえるね」
「おっと!よそ見したら危ないよ!」

「次はぼくだよ!」
「約束は?」
「左手に軍手をする、振り回さない、終わったらサヤに入れる」
「オッケー!」

「あと、よそ見をしない、もだよね」
「あれ?4つになっちゃった!」

こうして、子どもから子どもへ、
伝わっていくのが里山BASEです。
「やりたい!」が「伝える力」を育てます。

役員新体制のお知らせ

平素より認定NPO法人しずおか環境教育研究会(エコエデュ)をご支援くださいまして、誠にありがとうございます。

当団体では、令和5年5月末日をもって山本由加が理事長及び理事を退任いたしました。在任中には多方面から温かいお力添えをいただきまして、本当にありがとうございました。

6月1日からは、新理事長に東山浩子が就任し、役員体制を以下の通り変更しましたのでここにお知らせいたします。
これからも、チームエコエデュは、ビジョンである「笑顔で挑戦し続ける社会」に向かって精進してまいります。

より一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

【役員】
理事長  東山 浩子
副理事長 吉沢 宣秀
副理事長 山崎 訓志
理事   兼髙 里佳
理事   西林 秀晃

監事   渡邊 満昭

 

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【理事長就任のご挨拶】

このたび6月1日を持ちまして、理事会決議をもとに、前理事長・山本由加氏の後を継ぎ理事長に就任致しました。
前身団体の設立から数えて34年目に当たります。これまで携わった大勢の想いを大切につないで、より良いエコエデュに向かって歩んでまいります。
そのエコエデュを構成しているのは、年齢も職業も活動形態も様々な一人ひとりです。会員がチームとなってプログラムを創造し運営をしている!そんなチームがいくつもあるのです!全国津々浦々、こんなにユニークな団体は、なかなかありません。“多様性溢れる” 全員が大切な人財からなる『チーム エコエデュ』です。しかし、もったいないことに自他ともにその素晴らしさの半分も知られていないのです。
『チーム エコエデュ』はオーケストラ。
私の理事長としての役目は、指揮者です。まずは私が、笑顔で挑戦し続けます!
理事、スタッフ、会員、つながる皆さまと交響曲を奏でます。誰もが個性そのままに尊重され、認め合い、協力し高め合い、磨きをかけて、存分に「笑顔で挑戦し続ける」を発揮できる種まきをします。
あらゆる枠を超えて、思わず仲間に入りたくなるような調べを、エコエデュにつながる皆様と奏でていきたいと思います。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年6月1日
認定NPO法人しずおか環境教育研究会【エコエデュ】
理事長 東山 浩子