いくら手を伸ばしても、ロープに届かない。
「木に登れたら早いんだけどな…」
そうつぶやいた6年生の前に、
「ぼく、できるよ」
と進み出たのは1年生。
枝も出てない木にスルスルスルっと登って…
「これをどうするの?」
「え?すごっ!」
「このロープをこっちから通して」
と下から指示を出す6年生。
指示を受けて1年生がロープを木から外していく。
実はこれ、木に掛けたロープを片付けているところ。
昨年度ターザンを楽しんだロープを片付けよう!と始まったのは4月のこと。
1年生はターザンで遊んでいないし、探Q!adventureに入ったばっかり。
するともう一人、
「私もやりたい!」
1年生の女の子が、
これまたスルスルスルっと登っていって
ロープを見事にさばいていく。
斜面の上から、他の5年生も
その様子を口をポカーンと開けて見てる。
すごい1年生が入ってきたぞ……!
1年生と6年生のコラボで
無事ターザンロープは片付きましたとさ。
————
「年上のほうが何でもできる」というのが常識じゃない?
6年生が1年生に教えてあげる。
6年生が1年生の面倒をみる。
学校でもそうだと思う。
でも本当にそうなのかな?
いや、そんなことは決してないと思える出来事でした。
自分ができないことをあっという間にやった1年生を前に、
言い訳も嫉妬もしないのがさすが6年生。
お互いの得意・不得意をわかりあい、認め合うことができています。
何かを成し遂げるには「役割」が必要です。
上で作業する人、下で指示する人がいたからロープがほどけました。
そこに力学的な上下関係はありません。
「社長」や「課長」も一つの役割。
人は皆、親として子としてそれぞれの役割を一所懸命に生きています。
お互いの存在を尊重しながら、
時々に応じて自分の役割を自覚し、
共通の目標に向かっていくことで喜びを分かち合うことができます。
年齢や性別や立場も超えた
「認め合い」「学び合い」の関係を、
この里山で体験する。
その体験が、『柔軟に人との関係を築いていくチカラ』につながります✨




