わんぱく里山は、岡部、巨石の森周辺の里での自然体験と

農体験を中心とした小学生対象の年間プログラム。

地域のよさを生かした体験プログラムを通し、

学び合いができる子を育みます。

【2月】

今月の主な活動は、冬の虫たちはどこにいるのか、さがしてみよう!

夏にたくさんいた虫たちはどこに行ってしまったのかな?

手立てとして、どんな虫が、どこにいるか、予想するために、

絵や文で説明し、子どもたちの意欲的な活動につなげていきました。

森竹さんのわかりやすい説明で、子どもたちの興味関心が出てきて、

積極的に虫探しをすることができました。

何が入っているのかな?

木の皮をはがしてみたり、

椅子をどかしてみたり、

ここにいるかな?あそこにいるかも?

とこどもたちが自分たちで予想して、虫たちがいろいろな場所で

いろいろな形で冬越しをしていることを観察しました。

ミカンの木にさなぎも見つけました!

チョウが飛んでいなかったので、さなぎで冬を越すことがわかりました。

今まで作っていた隠れ家を片付けることに。

せっかく作ったのに・・・と悲しむ子もいましたが、

活動場所が移動し、遠くなってしまうので、

解体することにしました。

最初はしぶしぶでしたが、最後に片付け終わったときには、

「スッキリした!」という子がたくさんいました。

新しい場所に新しく隠れ家を作るために、

竹でティピーをつくることにしました。

重たい竹を、3人で協力しながら、1キロの道のりを

頑張って運びました。

小さい子は、汗だくになり、大変だったようです。

ティピーが完成した時には、大喜び!

長くて、大きい竹をみんなで頑張って運んだおかげで、

とても大きなティピーが完成しました。

努力が報われて、隠れ家がなくなった悲しみが、

喜びにかわりました。

「真ん中の大きな竹は、私が運んだ竹だよ」と誇らしげな感想を書いている子もいました。

新しい場所に、

自分たちの居場所を作る気持ちがだんだん強くなってきたようでした。

新しい畑に、玉ねぎとスナップエンドウと麦をまきました。

土手に、ヒガンバナの球根を植え、水やりをして、

あたらしい花いっぱいの居場所を作りました。

ソーラーで水が出るようにする工夫や、土手にベンチを置いてくれたり、

しんやさんにも協力してもらいながら、

みんなの夢が膨らんだ2月の活動でした。

 

【3月】

最後の里岡の活動日。

雨が心配されましたが、いい天気になりました。

今まで神社に置いてあったほだぎをいどうしてあったのですが…

前の日に雨が降ったもんで、りっぱなシイタケが出ている様子を観察しました。

新しい畑のすぐわきの土手の向こう側の河原には、

とても木登りに適した木があります。

スタッフで子どもたちの遊び場・ひみつ基地になるように、

草刈りなどして、道も整備してきました。

さっそく、高く木登りする子どもたち!

木にハンモックをつるして、

乗ってみました。

ここでこれから、いろんな活動ができるな、

こんなことがしたい!という夢がさらに膨らみました。

川も観察したら、小さな魚たちがいました。

手を挙げると、魚が反応するので、ビックリ!

土手を散歩しながら、春を見つけました。

ジャコウアゲハの食草である、ウマノスズクサや

アサギマダラの食草である、フジバカマを探しながら進みます。

旅するチョウの休憩地になればいいな、と思います。

 

一年間のふりかえりをしました。

仲間たちとのかかわり、自然とのかかわり、

グループごとに自分たちのやってきたこと、思いを伝え合いました。

子どもたちに、ひとりひとりに修了証を渡し、

スタッフには、子どもたちから修了証が渡されました。

コロナ禍で、できなかった活動も多かった一年でしたが、

それに代わる企画をして、

子どもたちにとってもいい思い出ができたように思います。

コロナ禍でも、

自然の中で活動する重要性を痛感した一年だったようにも思います。