事務所の裏の小川には、アカハライモリが棲んでいます。

里山QUESTに来ると、どの曜日の子どもも、
外に出ると必ずといっていいほど、
小川をのぞき込んでアカハライモリを探します。

さて、今日も、いつものように、みんなでアカハライモリを探します。
そーっとトンネルの出口のあたりを見ると・・・「あ!いた!」

見つかったとなると、最初の動きが肝心です。

それぞれの得意なことを活かした、素晴らしいチームワークで、
見つける係、すばやく捕まえる係、
逃げようとしているイモリを囲い込む係、
虫かごを持ってきて水を入れてくる係、
他にもいないか気を付けて見ている係、
と分担して、あっという間にかごにはアカハライモリが4匹も入っています。

なるべく、お水が濁らないようにと、捕まえていても、
イモリも必死に逃げてしまったし、
みんなが『もうこれ以上、捕まらないかな・・・』と思っていたその時、

「あれ?これ、卵じゃない??? このイモリ、足に卵がついてるよ!」とIくん。

かごに入っている4匹をじ~っくりと観察していて、
小さな透明の卵が足先にくっついているのを発見したのです。

みんなで見て「大発見だ!」と大喜び。

「お母さんイモリなのかな?」
「生まれちゃうかもしれないね」「早く、お水にかえしてあげようよ」
「足にくっついたままで大丈夫なのかな?」
卵を見つけたことで、ひとりひとりのハテナが、どんどんあふれてきます。
結局、みんなでこのままケースに入れておくのはかわいそうだ、
ということになり、元の小川に戻しました。

でも、そのあとで、
Rくんが「本当に、イモリの卵なのかな???」と疑問を投げかけました。
「魚とか、別の生き物の卵かもしれないよね?」
「たまたま足にくっついていたのかもしれない。」
Rくんは、その日のふりかえりシートに、きちんと自分の考えを書きました。

その次の週には、イモリのあかちゃんの写真絵本をみんなで読みました。
まだ、イモリの生活史には、わかっていないことがたくさんあるようです。

「イモリの卵ってどこにあるのかな?」
「あそこに棲んでいるということは、近くに卵が産みつけられているのかな?」

里山QUESTの次のステージは、
みんなで、答えを予想しあって、
みんなでほんとうかどうかをたしかめてみること。

みんなの考えた自由な予想を
話し合って、どうしたら確かめられるのか、やってみる。

次の挑戦へ、一歩踏み出していこう!